文字色 そこに自分なんていない世界 - 路に生きる

そこに自分なんていない世界

2012年02月20日 23:40

未発表音源、下書きの原稿などは、他人が本人の許可なく世に出すべきではない。
本当はそれが当然のこと。

故人の意思はどうでもいいとでもいうのだろうか。
それとも有名人なら仕方がない、ファンが喜ぶから、という理由でいいとされるのか。

そりゃ興味をもつファンの気持ち、それ自体は悪いものでは全くない。
好きだから知りたい、少しでも近づけた気がして嬉しい。それはファンなら当然だと思う。
ファンに罪なんてない。

今まで誰かの未発表音源や下書きの楽譜や原稿などが発表、公開されてもさほど気にとめてなかった。
でも、今日、書きためた歌詞のノートを公開して、本にして出版する、という話を聞いて、すごい違和感を覚えた。

私なんかはまず有名人でもないし、本当の意味で本人の想いなんてわかるわけもないけれど。
それでも歌詞をかいて曲を作って歌ってるものの一人としてわかることはある。
発表してないものを、勝手に発表するのはやめてほしい。
どんな事情があろうとも、それは望まざることだ。

完成間近の音源ならまだいい。世に出さなかった歌詞なんてもってのほか。
服をはぎ取られて見世物にされるほどのはずかしめ、というと大げさに聞こえるかもしれないけど。
それくらいに嫌なものだ、と思う。少なくとも私は絶対に嫌だ。

アーティストに敬意を持っているなら、大切に思っているなら、しまっていたものはしまっておいたままにしてはもらえないだろうか。
それがアーティストの望みだって、どうしても周りの人にはわかってはもらえないものなんだろうか。

ファンの方はわからなくてもいいんです。家族がわからないのも仕方ない。
でも音楽に携わってその人の近くにいた人間がわからないのはおかしい。

なんかどうしようもなくやりきれない気持ちになりました。
でもきっとこういうことは続くんでしょう。
そして誰も違和感なく受け流していく。

音楽はもっと愛されるもの、アーティストは大切にされるもの、であってほしい。
なんで違うんだろう、なんて違うんだろう。

心あるひとたちは少なくない。私の近くにはそう。
だからこそ。
変わればいい、変わってほしい。変わらなくちゃ。


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