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FBが今とても怖い

2012年11月15日 23:51

Facebookを人事に利用するという企業の話がネットのニューストピックスに上がっていた。
聞いたことはあったけれど、改めて記事を見て、ひどく気分が悪くなった。

選ぶのも選ばれるのも人間同士。
いくら客観的にみても、個人的な感情はゼロにはならない。
それが公的な場ではなくてプライベートならなおさらのこと。
嫌な印象がより受けやすくなるはずだ。

一部の企業だけかもしれない。というかそうであってほしいとは思う。
でも「手軽に個人情報が手に入るのだから、検索してみる価値はある。
企業側としては得はあっても損はない。」という考えは大いにありえる。
だから実際残念ながら利用されてるのは否定できない。

プライバシーをのぞいて採用を決める、なんてばかげている。そんなのルール違反だろう。
職場の人にプライベートを知られるのも嫌なのに、それで採用を決められたらたまらない。

しかしここでひとつ問題になるのは。
それが自分自身が公開したものだということ。

「ネットに自らアップしているのだから、それは誰に見られてもいいってことでしょう。
自分の言葉や写真等で、自分に不利になる評価をくだされても、判断をされても文句は言えない。
だって自分の責任なんだから。」
そう言い切られるんだろう。
それはもっともではある話。

ああ、あともうひとついうなれば。
企業が見ることを読んでそれを利用する就活生もいるんだとか。
就活用にFBに登録していい印象を与えるような活動をしているという。
気持ち悪い以外に言葉がでない。
でもそうさせてるのは企業であって、必死に内定を求める就活生が悪いとは言えない。
そんなことするくらいなら、自分だったら消すだろうなあ、アカウントごと全部。

ネットは完全にプライベートだと安心して利用している大半の人の中で。
誰もがネットに対しての個人情報を公開することについての認識はとても甘い、と感じる。
SNSが流行ってからというもの、顔出しはちょっと、という一般人が進んで写真をアップするようになった。
自分の今いる位置を通知したり、いつどこで何をしたか、または何をするか、事細かく載せたりしている。
これがどれほど怖いことか、なんて考えていない。

私自身は音楽をやっているものであり、顔も出している。
顔を売りたい、とか、音楽を知ってほしい、というためにやっているもので。
プライベートで楽しみたい、という目的とは異なる利用をしている。

個人アカウントで個人の情報を載せているので、内容には気を遣っている。
それでもじゅうぶんではないし、厳重な管理がなされているとはとても言えない。
このことを考えていくと、ネットに完全な管理体制なんてきっとありえない。
どこかにすきはある。というか多分すきだらけで。
技術と悪意を持っている人にかかれば大変なこと。
もう防ぐには、ものすごく詳しくなるか、完全にやめてしまうか、しかない。

それは極端な話として、危険があるのを認識はしておくべきネットの世界。

そもそも日本人は欧米人にくらべ、内向的で警戒心が強く親しい人以外には簡単に気を許さない、という性質が多いものではないのか。
時代の流れとはいえ、なぜそんな日本人がいともたやすく防波堤を下げて海に飛び込んで泳いでしまったのだろう。
それはSNSの特徴で、親しい友達同士の交流の場だから、お互いの近況報告を気軽にやりあおう。
その意識から気がゆるみ、警戒心が薄れているのだろう。

でもそれが友達以外に見られていない、というのは大きな間違いだ。
例えばFBの場合、自分の友達が、その友達の投稿文や写真にイイネを押したり、コメントしたり、写真をシェアしたりすると、自分のタイムラインにも表示される。
私は実際それで、最近どうしてるかわからなかった知り合いの生活から家族構成まで知ることができた。
積極的に知ろうとしなくても、簡単にその人の情報が手に入った。

その時に人がFBを軽く見ているというか、信頼すぎているとでもいうのか。
個人情報の保護、なんて意識がごく薄いことがありありとわかった。

家族・友達の写真を載せている人はとても多い。
最近ネットで知り合った人の家族構成もいとも簡単に把握できるくらい。
子どもの写真なんてはっきり顔がわかるものを選んでいる。

繰り返すけれど、それはとても危険を伴うこと。
可愛い子どもだから、と友達がその友達に写真を広げてくれるかもしれない。
友達が違う友達に広げ、またその友達が広げていったら、いつか見られたくない人に見られることもありえる。
そこに好意はあっても悪意なんてない。

もちろん悪用されることもないとは限らない。
勝手に自分の彼氏や彼女だと言って、もし自分とツーショットの写真を挙げられていたらどうだろう。
名前を書いてなければ検索しても見つからない。自分が知らないところで自分が実際とは誤った認識で広められていることもあるかもしれない。

自分の責任なんだから仕方ないね。そう言えるだろうか。
個人を特定できる写真や、プライベートに関わる情報をネットに載せるのは考えたほうがいい。
特に自分以外の誰かを載せる時は、本当に注意するべきだ。
私としては、自分以外の誰かをネット上に公開するのはどんな形であれ基本的に反対。
勝手にはもちろん、許可を取っても、いいかというとあまりよくないと思う。
載せるメリットより本人に万が一であれデメリットがあったらと考えてしまうから。

顔出しをしている芸能芸術等の人や商売をしている人というのはまた別の話。
それがお互いメリットならいい。

一般人(というのは完全にプライベート利用目的の人という意味だが)の方がプライバシー保護や肖像権ということに対する意識が薄いと感じる。
と言ったけれどそうでもないか、人による。
どんな人でも平気な人は平気。
そんな姿を見るたびに、私はいつでも違和感でいっぱいになる。
この時代が普通で、私がずれているのか。
なんかもう、普通の感覚がおかしすぎて、気持ち悪い。

もちろんFBはじめSNSのいいところはわかる。
何十年ぶりにネットで同級生と再会した。最近どうしてるか、聞かなくたって見たらほとんどわかる。
とても親しみを感じてコメントでやりとりしたら、つながりができたって嬉しくなる。
近況を伝えるにはより詳しいことを書いたり、写真を添付したらわかりやすい。
お互い楽しい気持ちを共有できる。

私はプライベート利用目的ではないから、実際のところはわからない。
でもきっとそれがSNSの大きな魅力なんだと思う。

ネットは簡単だけど優しいものじゃない。
自分が人を巻き込むのも巻き込まれるのも嫌なもの。
知らずのうちに巻き込まれるのまでは残念ながら防ぎようがない。
絶対ネットに自分の写真は載せないでって写真を撮るたびに相手に念をおすというのもなかなかしないだろう。

せめて誰かを巻き込まないようにはしたい。
だから私はプライベートの友達にネットではできるだけ絡まないようにしている。
もちろん写真や個人情報は一切載せない。
今まで載せたこともゼロではないかもしれないとふと思った。
私の中でぎりぎりのライン、個人が特定できない後ろ姿や体の一部のみならあったように思う。

公開範囲選択もできるし、個人の判別ができるものを絶対ネットに載せてはいけない、とまではいえない。
楽しさもよく理解はできる。会えない人の近況が詳しくわかるのはそりゃ私だって嬉しいもの。

ネットは誰もが少し感覚を狂わさせられる世界だから。
何を公開するのか、今一度考えた方がいい。
公開したら後悔するかもしれないから。
いや、これ冗談ではなく。

[ライブ]
11/24(土)神戸16bit ワンマンライブ
ライブ情報詳細→こちら


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