文字色 Fairy Tale - 路に生きる

Fairy Tale

2013年11月01日 01:02

あんまりな雨が降って
小さな声 かき消す
ここにはもういられないって
森の妖精が逃げ出す

帰っておいで
世界は変わってしまった
僕らが戻っても
子どもたちは誰も気づかないだろう

喜びとか悲しみとか
違う世界にまかせて
無表情な瞳 辿る隣で
水の妖精が泣き出す

帰っておいで
愛しい子どもたちよ
見えなくなったのは
見ようとしないからなんだろう

僕らは妖精 君たちと
昔から遊んできた
森にだって川にだって
溢れてたものさ

ひとりふたり 去っていった
もうお払い箱なのさ
木は切られ 川は埋められ
僕らの居場所はない

帰っておいで
世界は変わってしまった
楽しみも他人(ひと)まかせ
溢れすぎて選べないんだろう
 
僕らは妖精 君は言う
どうせ作り話なんでしょう
大人になれ 押しつけて
夢を壊したのは誰だ

子どもたちよ 少しでいい
顔を上げてごらんよ
風の妖精が歌う声が
聞こえないかい

まんまるな瞳をして
僕らのことを見てた
不思議な顔 首をかしげ
小さな口で笑う
僕らも笑って そして泣いた