文字色 いついつまでも - 路に生きる
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いついつまでも

2010年02月18日 23:11

ツタンカーメン王のミイラの調査で、死因が病気であると考えられることが発表された。
そんなニュースで、何百年の時を経たミイラを見た。
彼は、彼の死を悼んだものたちは、遺体が掘り起こされ分析され大衆の目にさらされる未来をほんの少しでも予想しただろうか。考えもしなかったにちがいない。

解析を批判したいわけではなく、ふと思ったこと。過去が、後の未来にどう扱われるかなんてわからない。
遺したいものがうまく伝わらないかもしれない。消し去りたいものがはっきり遺るかもしれない。

今日は藤田まことさんの訃報をきいた。顔立ちが自分の父親と似ていて親しみを感じた俳優さん。彼は何を遺しただろう、まだよくわからない。ただなんだか寂しい。

丁重に葬られ悼まれて、後々まで語り継がれる命。
では、粗末に消された命は何を遺すだろう。
生まれて生きてこの世を去るまで、そしてその後。人はそれがあまりに違いすぎる。時にひどく残酷なほどに。

ニュースを見ていてそんなことを考えた夜。
何を遺したい、遺せる、遺すのか。思いを馳せられるのは恵まれているから。
もちろん何かを遺す、そのために生きているんじゃない。すぐ先の未来に向かって今を生きているのだけれど。

故人にご冥福を。
そしていつしか光りなき命がなくなることを、どれだけ違っても人が人であれることをただ願って。


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